第6回「教会ホームページ担当者交流会」報告

signis_internet6-27月22日(土)、第6回「SIGNIS JAPANセミナー・<教会とインターネット> 教会ホームページ担当者交流会」が、杉並区(東京)のカトリック高円寺教会で開かれました。(参加者55人)[主催:カトリックメディア協議会(SIGNIS・JAPAN)、会長:千葉茂樹、事務局:カトリック中央協議会秘書室 広報内]

初めに、7人の方からそれぞれの教会HPや団体HPの活動状況について報告がありました。それぞれの苦労、工夫、課題などを聞いて、「勉強になった」、「励みになった」という声が参加者から聞かれました。また質疑応答では、新しくHPを立ち上げる予定の教会から、設備費や予算、担当者は専任かボランティアかといった具体的な質問や、小教区HPは誰のために作るのかといった根本的な質問も寄せられていました。最後に、各教会がそれぞれの得意分野を活かしながらお互いに協力し、福音宣教という共通の目的に向かって行く必要があるのではないか、というまとめで閉会となりました。

各教会からの報告

1. 藤沢教会(横浜教区)
川辺さんの報告―教会HPが1997年に立ち上がった。内容は、入門講座、教区からのお知らせなど。横浜教区のHPがないので、「教区の資料室」のコーナーに様々な情報を載せている。問い合わせが多いのが、「臨終から葬儀まで」のコーナー。
2. 鶴見教会(同)
青木さんの報告―2006年2月に改訂。文字を減らして画像を採用。信者でない人を対象にして更新した。6・7人でHP委員会を作り、写真を撮る人、記事を書く人に分けて担当し、主任司祭に許可を得た後、更新。
3. 川越教会(さいたま教区)
高平さんの報告―これまでのアクセス数が約13,000件。2002年開始。教会報、HP、掲示板(HPではなく従来の掲示板)の作成・管理を奉仕委員会の中にある広報が担当している。苦労していることは、新鮮な情報を提供し続けること、また心のよりどころを探している人々に対してどういう紙面・画面を作っていったらよいのかということである。
4. 高円寺教会(東京教区)
内藤さんの報告―HPの運営・管理、メーリングの管理を担当している。新しい試みとして、2階の聖堂がいっぱいのとき、1階のホールにスクリーンを用意し、映像を映し出して対応している。初聖体を受けた子どもたちの様子をビデオに撮り、DVDにして配っているのが好評。また、現在進行形の様子をPCに映し出す、ライブストリーミングも行っている。
* 天使の森(高円寺教会売店)斉藤さん・菅又さんの報告―訪れてみたいと思うようなHP作りを心がけている。秋にはリニューアルの予定。ネットショップを開くことが目標。
5. 福音の森
田口さんの報告―興味深いHPの紹介
1. パリ日本人カトリックセンター
2. 香港日本人会
3. 米沢興譲教会(プロテスタント)永山教会(同)の金子さんから報告
これまでのアクセス数が430,175件、251/日はかなり多い。田中主任牧師の活動によるところが多い。
高齢化社会に対応して、教会に来れなくなった人でも、自宅で礼拝に参加できるように、映像と音声を発信できるようになることを目指している。
6. 調布教会(東京教区)
町田さんに代わって、土屋さんからアメリカのHPの紹介
1. デトロイトの教会 青年のためのページが内容が豊かである。
2. St. Augustin Catholic Palishは、ネット上で環境問題など身近な問題についてディスカッションを行っている。
3. パワーポイントやアニメーションGIFを使ったメッセージの配信
7. 菅又さん
SIGNIS HPの紹介
XOOPSを使ってHPを立ち上げた。
特徴:
1. 更新が簡単
2. ユーザー登録をしてからの使用
3. RSS対応により、最新の更新情報が自動受発信され、ブログの輪ができる。
8. 小松崎さん
HP「聖書とともに」の紹介とXOOPSの解説
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質疑応答

Q1. メールアドレスの公開後、SPAMメール対策はどうしているか

藤沢教会 :SPAMメールは非常に増えるが、様々な方々からメールをいただくので、アドレスの公開は必要だと考えている。
高円寺教会:SPAMメール対策のため、アドレスは未公開。プロバイダーのSPAMメール対策を活用。窓口としての連絡先は必要
鶴見教会 :メールは受付にいくようになっている。
川越教会 :公開メールアドレスがある。3つくらいフィルターをつけて いるのでSPAMメールはほとんどこない。
土屋さん :アドレスを全角にする。

Q2. 現在ブログを開いているところはあるか?

新宿シャローム教会:若者の集うブログがある。悪質なブログへのリンクが貼り付けられることが問題
土屋さん :Good News Collectionは、ほぼ毎日更新
女子パウロ会 :アクセス数 HP 800/日、350/日、毎日更新されるのがうれしいという声が聞かれる。
藤沢教会 :ブログはなし
高円寺教会 :前回発表された高槻教会の酒井さんのHP「心の酒場」にヒントを得た。ブログをHP的に使うことができるのではないか。

Q3. インターネットを使っての福音宣教について

永山教会:アクセス数だけでは判断できないが、ひとつの目安にはなる。発信できるものがあればアクセス数も増える。
人間の声を使って聖書とその解説を発信している。一方的な配信にならないようにメール受付は必要。SPAM対策は可能。悪質なサイトへのリンクを避けるため、ブログは使っていない。
福音の森:晴佐久師の説教を載せている。受洗者の数から判断すると貢献しているのではないか。

Q4. 小さい教会でHPを立ち上げようとしているが、設備環境について、かかる経費を聞かせてほしい。また、信徒数と教会が費用を負担しているのか、個人のボランティアなのかという点についてもお聞きしたい。

藤沢教会 :信徒数3700人。フレッツひかりを使用。¥10,000/年
高円寺教会:信徒数1700人。接続費用¥2,500/月 ホスティング¥3,000/月
鶴見教会 :信徒数1000人。¥5,000/年 各HP委員が自宅からアクセスして作業している。
川越教会 :信徒数2000人。
永山教会 :信徒数100人。¥6,000/年

Q5 写真を多く使っているが、肖像権に関してどのような配慮をしているか。

新宿シャローム教会:文章だけでは受けないので写真は載せるようにしているが、顔を判別できないようにしている。
藤沢教会 :同様に顔を判別できないくらいにしている。バイト数をできるだけ小さくして電話回線でも見れるように心がけている。
高円寺教会:写真はあまり使っていない。使う場合には良いさじ加減で小さくしている。とくに小学生以下の子供の写真については注意している。
鶴見教会 :自分以外の写真に関しては、個人の特定ができないくらいにして いる。
川越教会 :とくに外国籍の方々の写真については注意している。

Q6. 携帯には、どう対応しているか。

福音の森:2005年1月より携帯サイトを開設。入院しておられる方々に喜ばれている。
藤沢教会 :していない。
高円寺教会:教会の所在と地図情報が記載された「教会への行き方」は、携帯でも見れるようにしている。
鶴見教会 :今のところない。会場からの意見:出張先でミサに出たいとき、スケジュール表があると便利。

Q7. 小教区HPは誰のために作るか

藤沢教会 :信徒のため。また教会にあまり来れない人へのお知らせのため、他の教会の人へ向けて。心がけているのは、教会内の横の繋がり。
高円寺教会:百合ヶ丘教会のHPに触発されて、主任司祭の呼びかけで作り始めた。HPを見たことがきっかけになって教会に来るようになった、という人々を対象にしている。
鶴見教会 :まだ洗礼を受けておられない方々。新しく教会に来られる人々のため。トップページにはバザーやチャリティーコンサートなどのお知らせを載せている。
川越教会 :基本的に外に向けて、福音的なメッセージを伝えるようにしている。
土屋さん :小教区は基本的に小教区の人々を対象にしているが、それを超えてカトリック全体へという、「互いに響き合う」テーマを持ってHPを作っていく必要があるのではないか。

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