第44回日本カトリック映画賞(2019年度)は、『こどもしょくどう』( 日向寺太郎監督)に決定しました!
授賞式&上映会は、2020年6月6日(土)なかのZERO大ホール(東京都中野区)にて行われます。皆様のご来場をお待ちしております。
授賞作品:『こどもしょくどう』 / 監督 日向寺太郎 / 日本語 / 93分
映画公式サイト:https://kodomoshokudo.pal-ep.com/
★授賞式&上映会についての詳細は追ってお知らせいたします。
劇映画『こどもしょくどう』 日向寺太郎監督作品
「子供の相対的貧困率」は厚生労働省の発表によると16.3%、6人に1人が貧困状態にあると言われています。子どもの貧困対策のひとつとして「子ども食堂」が全国に広がっています。この映画は、なぜ今、子ども食堂が必要とされているのかを、子どもたちのまなざしで描いた作品です。大人ではなく子どもたちのまなざしで描いている点にこの作品の優れた特長があり、観客の心を捉えて離しません。
夫婦でやっている下町の小さな食堂。息子のユウト(小5)は食べ物に不自由したことはありません。しかし幼馴染のタカシは母が家庭を顧みないため、コンビニでの買い食いがほとんど。学校ではいじめられています。ある日、ユウトとタカシは川原の軽ワゴンの中で暮らす姉妹と出会います。姉妹はご飯を食べることも学校に行くこともできません。姉妹を放っておけない。しかし小学生のユウトにはどうすることもできません。「いつも見てるだけだろう!」と親に毒づくユウト。それは自分に向けた言葉でもあります。やがてユウトはある行動に出ます。それは――
映画で生き生きと描かれた子どもたちの姿こそが、この生きづらい社会の希望です。子どもの貧困について考えるひとつのきっかけとなり得る見逃すことができない作品です。(2020年2月6日 プレスリリースより)