第45回日本カトリック映画賞(2020年度)は、『コンプリシティ 優しい共犯』( 近浦 啓監督)に決定しました!
授賞作品:『コンプリシティ 優しい共犯』近浦 啓(ちかうら けい)監督 /日本語/116 分/ 配給:クロックワークス
映画公式サイト:https://complicity.movie/
★上映については検討中です。(先の上映情報は取り下げます。大変失礼しました。)
劇映画『コンプリシティ/優しい共犯』 近浦 啓 監督作品
技能実習生として中国から日本にやってきた青年チェン(ルー・ユーライ)と、彼が住み込みで働くことになった蕎麦屋の主人・井上(藤竜也)との心のつながりを描く感動作。チェンは病気の母と年老いた祖母を祖国に残し、借金を背負ってやってきた。しかし理不尽な労働現場に耐えきれず失踪し不法滞在者となってしまう。他人になりすまし地方の小さな蕎麦屋に住み込み働き始める。 不法滞在者としての不安に加え、言葉の壁を抱えるチェンと、息子との関係がうまくいかない井上の間に人としての“優しさ”が芽生え始める。この作品が長編映画のデビュー作となる近浦 啓監督は、本当に作りたい映画を作る資金を得るためにウエブ制作会社を起業したといわれる。「外国人労働者」に対する日本の社会の差別や分断の実態がこの映画から迫って来る。『主人公の技能実習生を雇った蕎麦屋の主人にとって、一人の「外国人労働者」が法律よりも大切な「自分の息子」になっていくという、その優しい共犯を映し出す画面の向こうに、日本の希望が透けて見える。』これは授賞理由の一節だが作品の素晴らしさの本質を言い当てている。 (202年3月22日 プレスリリースより)