カトリックメディア協議会 ( SIGNIS・JAPAN、会長:千葉茂樹、事務局:カトリック中央協議会秘書室 広報内 ) は、第7回SIGNIS JAPANセミナー「教会とインターネット―インターネットが拓く新・福音宣教Ⅲ」を1月27日(土)、東京・四谷の聖パウロ修道会若葉修道院で開催した。参加者は60人。
第一部
幸田補佐司教第一部の講演で東京教区の幸田和生補佐司教(SIGNIS・JAPAN担当司教)は、東京教区ホームページ(HP)「福音のヒント」について、始めたきっかけや目的を語った。聖書勉強会を主宰してきた経験からすると、異動などで司祭が替わると勉強会も消滅してしまうことが多いので、司祭がいなくなっても続いていく集まりになるように、その助けとして考えたのが始まりだったという。集まりが目指しているのは、
一緒に集まってみ言葉を分かち合い、自分たちの現実の中に神様がともにいてくださることを経験し、互いに確かめ合うこと、
ともに信仰の道を歩む仲間をつくること、
それぞれが霊的に成長していくことである。
インターネットを通して自分がみ言葉を伝えるというよりも、最終的には人と人とのかかわりの中でみことばが伝わっていくというのが理想であり、インターネットをきっかけにして、なまの人間が出会ってほしいと強調した。
第二部
第二部では、マヌエル・アモロス神父(イエズス会)、大矢正則さん(横浜・雪の下教会)、関口ひろみさん(東京教区本部事務局広報)、平井克之さん(さいたま・つくば教会)からそれぞれの報告があった。
アモロス師
アモロス師は、イエズス会霊性センターのHP「せせらぎ」について説明し、「ちいさなお話」に使う写真を一工夫していることを紹介された。
大矢さん
大矢さんは、CLC(クリスチャン・ライフ・コミュニティー)の“分かち合い”をmixiを使ったコミュニティの中で取り入れた経験を紹介した。2006年6月25日に始まったmixi CLCは、当初90件ほどあった分かち合いの数が、現在激減している。その原因として、昨年末mixiの他のコミュニティが、外部からの「なりすまし」によって荒らされたことの影響もあるかと思われる。
関口さん
関口さんは、東京教区HP内の「福音のヒント」を運営する実際について話した。教区HPの目的は教区および大司教の考えを正しく知らせることであるが、初めてHPを訪れた人のことも念頭に入れて作っている。
平井さん
平井さんは、つくば教会のホームページを現在担当しているが、誰もが情報を得られるようにすること、更新が無理なくできること、この2点を留意点として挙げた。
1人10分という制限があったため、4人の発表者は話したいことを十分話せなかったようであり、参加者からも、もう少しじっくり話を聞きたかったという声が上がっていた。HPの掲示板にある書き込みへの対応については、前回同様活発な意見交換がなされた。
(※ 注 mixi-共通した関心・趣味などを持つ人々が交流できる登録制サイト)