第2回 教会ホームページ担当者交流会

カトリック映画視聴覚協議会(SIGNIS JAPAN、会長:千葉茂樹、事務局:東京都江東区潮見2-10-10 カトリック中央協議会広報部内)主催の「SIGNIS JAPANセミナー<教会とインターネット>」が、2004年6月26日(土)、東京都杉並区のカトリック高円寺教会で行われました。

開会の辞(会長:千葉茂樹)

教会別に参加者の紹介

第1部各教会報告
報告(1)中和田教会(横浜教区)

1.運営について  教会に来られない方、未信者の方を意識。月1回更新
2.技術的留意点  新しい機能はあまり使わない
写真を多く使う・・・肖像権(当人の了解を得る)
3.課題 Webへの関心が低い、双方向にするか注意を要する

報告(2)保土ヶ谷教会(横浜教区)

特徴:教会内のサーバーを使っている
青年会・・内部の人向けの内容が充実
音声ブラウザでも読める・・・目の不自由な方への配慮

報告(3)鶴見教会(横浜教区)

特徴:PC委員会など教会OA化を目指す委員会の一つとしてHP委員会
どういうHPを作るかは議論しなかった。
内部向けのHPは、パスワード・ユーザーIDで開く別のHPを立ち上げた。

報告(4)豊島教会(東京教区)

特徴:広報部で新聞とHPと一緒に発行する組織
外向きとしたいが、内向きに偏りがち。新聞の編集で手一杯。

報告(5)高幡教会(東京教区)

特徴:HP委員会には17,8人が集まった。
宣教共同体の発足により、
ミサ時間が変則的→内向きにミサの時間のお知らせ
内向きと外向きを分け、内向きにはパスワードをつけた
個人情報を出さないよう、教会報ではイニシャル、HPでは顔が出ていない写真

報告(6)日本基督教団 永山教会(高幡教会の姉妹教会)

特徴:外向き。石川牧師の説教を15分にまとめて、音声を載せている
アクセスは音声説教テキストの方が多い(1日100件)
PDFは大きな文字で読めるよう工夫している

報告(7)北浦和教会(さいたま教区)

特徴:対象を絞らずに作成してきたが、今後は対象を絞り込むこと、
フランシスコ会と同じ敷地内になることの特徴を出したい。

報告(8)水戸教会(さいたま教区)

特徴:ほとんどのページに音が着いている。(現中2の男の子のアイディア)
広報誌と完全にリンクしている。
掲示板が作ってある。
課題:内・外をどう分けるか、肖像権・著作権の問題、多言語(英語、韓国語他)対応

報告(9)茅ヶ崎教会(横浜教区)

特徴:現在2つのHPがあるが、盛り上がっているとは言えない
経緯:教会委員会より最初「私的に継続して下さい」→1年経過して「時期尚早」
→入門講座の参加者でグループを作り「HPイエスとの出会い」を始め、順調。
課題:委員会との関係、主任司祭がインターネットに通じているかどうかが大きな問題

報告(10)福音の森(個人グループ・東京教区)

特徴:元々晴佐久神父の説教テープを配っていた→Web立ち上げの要望
メンバー12人、掲示板でなくメールのページがある。
小教区の枠を超えて活動

 

第2部 ディスカッション 16:30〜

テーマ

1.HP担当者と教会、主任司祭
2.生き生きとしたホームページ
3 .教会HPは誰を対象に、何を目的に
4.HPを訪問する人のニーズ
5.「掲示板」の効用
6.インターネットと福音宣教
7.教会HPのこれから
8.このセミナーとネットワークの方向性

ディスカッションイメージ

1.HP担当者と教会、主任司祭

a. 主任司祭は興味なし。書いているものの許可もいただいていない。
b. 神父がバックアップしてくれる。
c. 司祭は中立的、教会委員会が問題。
d. 外に向けて発信することに神父は積極的、委員会はHPを見ていないので神父に相談している。
e. 司祭へのIT教育を進めて欲しい。情報管理に疎く、神学校での教育がどういうものか知りたい。

2.生き生きとしたホームページ

a. HPに顔、名前を出せないことに疑問。クリスチャンであることを隠すのか。
体験から誹謗メールも実は少ない。“恐れずにやれ”と思う。
b. 伝えるメッセージがあるかどうか、見る人の立場に立ったやさしさが必要。
c. 名前・顔を出さないことはさみしいが、悪意がある人がいないとは言えないし、予防的と思うが仕方ない。
d. 神父様とやり取りできる掲示板に人気があった。
e. 双方向がWebの利点。掲示板管理を教えてくれるところがあるとよい。
f. 写真は貼り付けの時小さくしたり、解像度を落としたり、など配慮。原稿も依頼時に確認する。
g. 幼児洗礼など、家庭内の事情もあるかもしれない。
h. カトリック女子高のHPは深夜に写真ページのアクセスが多い。顔は分からなくした。

2のまとめ

①名前・顔について ②更新の頻度 ③双方向性 ④メッセージ ⑤上位下達  ⑥視点

3,4,5 誰に向かって? 訪問する人のニーズ? 「掲示板」の効用

a. 掲示板は双方向、必ずレスをつける
b. “教えてカトリック”への書き込みも多い。
c. バチカンでも各国司教協議会にパスワードが配られ、統計の集計をしている。教会でも取り入れると良い。
d. 掲示板に自分たちでは答えきれないので、女子パウロ会のLAUDATEにリンクしている。
e. カトリックの教義に言及した質問にどう答えるか→・誰も返事しない、・勉強して答えるべき、
・答えられる範囲でないと判断して削除している、・信徒が信徒の立場で答えるべき、・1回だけのは捨てている

6.インターネットと福音宣教

a. HPは外向きなもの
b. 教会の場所、アピールが足りない。まずサイトを開くべき
c. 宣教共同体により、ミサの時間がかわり、出席者が明らかに減少。内向きの発信が必要。
d. 利用者は東京に限らない。リンクをもっと貼ってはどうか。
e. HPは福音宣教の重要な役割なのだから、個人ベースで細々続けるのではなく、教区の上から、
HP充実の方針を打ち出して欲しい。そうすれば教会ぐるみに発展するのでは。
f. 一人で運営しており、メールの回答は出来ていない。セミナーの輪をつなげて行って欲しい。
g. 交流会のHPは出来ないのか?→今後の発展に掛かっているだろう。
e. 教勢調査の結果、信者数は100人増加、受信者は減少傾向=長生きのため?

千葉会長から、発表者のウエブサイトへ、SIGNISのバナーの贈呈

Presented at SIGNIS2004
当日贈呈されたSIGNISのバナー

閉会の辞:副会長 晴佐久神父

懇親会

40人の参加。8:30解散

懇親会の様子